宮坂 等(みやさか ひとし)


 当研究室の宮坂等助教授が、平成18年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。受賞内容は、固体磁性分野における単一次元鎖磁石の創出と磁気挙動の研究です。世界で初めて、「強磁性単一次元鎖量子磁石」の合成に成功したことが高く評価されました。


業績

 一次元磁性鎖は古典的解釈では磁性にならないため全く新しい発想で磁石を作る必要があった。氏は、一軸磁気異方性をもつMn サレン化合物を配位受容体分子素子として、配位供与分子素子渡航後に連結する合理的な分子設計法を見出し、この設計思想に基づいて6種 50 化合物もの単一次元鎖磁石の合成に成功した。また磁化緩和現象から、従来の Ising 鎖に対する理論を一般化した式を提唱し、多くの化合物群の磁気特性を説明した。

 本研究を契機として、分子化学だけでなく固体物理学を含めて一次元磁性機構の解明を目指した新しい研究分野ができつつある。また応用面として、従来的にはコンピュータデバイスメモリー・センサー材料として期待される。



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